(大増水の庄川を釣る) |
9月4日 庄川 |
1週間前に師匠から「船長と一緒に、今期最後の庄川に行こう」と誘われた。 もちろんOKしたけれども、その後台風がどんどんと近づいてきて、4日には再接近しそうになる。前日夜に交わしたメールは「明日は釣りできるの??」「ムリかな〜」「ダメでしょうなあ」となる。それで私は、4日の釣りは中止になったと思っていた。 4日朝、私は掛軸店に入って、朝っぱらからビール飲んで本読んでた。全く予定の無い日の朝のビールは美味しいのだよ。 が、そこへ師匠と船長がやってきた。聞くと、しっかり釣りの準備してるらしい。本当に行くの〜〜? コーヒーを飲みながら暫し歓談して、私が、橋の下なら行く(小宴会なら行くの意)と言って、風雨の吹きつける中を出発する。私ゃ竿さえ持たない。途中のAコープで「十和田のバラ焼き」なる物を入手。道中の長良川では、風雨の吹きすさぶ増水の中で竿を持つ鮎釣り師が数人。エライもんだ。 そして寺川戸経由で、バラバラと落ちた枝を避けながら林道を進んで、庄川の上流の橋のたもとにたどり着く。もちろん、風雨ともに止む気配はなし。 そそくさと橋下に滑り込んで「十和田のバラ焼き」を作る。これは牛バラ肉を醤油ベースで漬け込んだもの。初めて食す。300gで500円くらいだったか?レシピによると、それをたまねぎ2個で炒める。 完成して一口。甘い・・・。甘すぎる。。。う〜ん、これはビールには合わん。でもその味は、とても懐かしい味がする。ちょっと考えた。いや、考えるまでもない。これは「肉じゃが」です。ジャガイモの入ってない「肉じゃが」。「肉じゃが」でビールは飲めない。けれど、その後ご飯を炊いて、「十和田のバラ焼き」を乗っけて食ったら、こいつは最高に美味しかった。 そしてやっとこさ、師匠と船長が釣りを始める。 ミミズ師匠は「調度ええ按配の水色だー」と、嬉々として竿を振って、即座に1匹釣る。 ミノー船長は「本当に釣れるのかいな〜」と言いながら、初めて渓流ルアーで1匹釣って、嬉々とする。 私ゃそんな2人を見ながら写真撮ってたけどすぐに飽きて、橋の下にうずくまって、ビール片手に本を開いたけど、益々強くなる風にあっという間に寒くなってきたので、車に戻ってぬくぬくと読書にふける。 1時間後、ミノー船長が戻ってきた。2匹バラしたらしい。ミミズ師匠もすぐにきた。数匹追加したらしい。 まあ、この悪天候の中、それぞれそれなりに満足はしたのでしょう。 |
(黄金のイワナ?) |
9月10日 久沢〜前坂谷 |
この日10時半に久沢に着く。先行者は多分なし。水はやや多めでいかにも釣れそうだけれども、私の経験上、増水が続くと釣れない。今日もそんな雰囲気。 で、川に降りて釣り始める。そして時折、仔アマゴがからむだけ。しかもフッキングもしてくれない。暫くしてやっとこ仔アマゴを掛けて、そいつを引き寄せようとしたら、その後ろから大物が追ってきた。いっそルアーの方がいいのかも知れん。結局その仔アマゴも途中でバレて、その後も時折仔アマゴがからむだけで、2時間でなんにも釣れなんだ。 それから前坂谷へ飛ぶ。158号線を北上して和泉集落で右折。そしたら道路脇にクマ捕獲用の檻が設置してあった。ドラム缶を2つ繋げたようなやつ。本とかニュースでは見たことありますが、実際に見たのは初めて。このあたりは春先にも「クマ出没注意」の看板があったけど、やっぱり普通に出るんだ。 そして前坂谷に着く。カップ焼そば食ってビール飲む。文庫本は忘れたので、すぐ川に立つ。やっぱりやや増水。 1投目、フワリとイワナが浮いた。でもフライは咥えない。もう少し先でも、反応はするもののフライは咥えてくれない。せいぜい18cmくらいか。そんなのを3回ばかり繰り返す。 そしてこの谷にしては良いポイント。クモの巣が5〜6本掛かってる。それでラインを投げてそっとクモの巣に乗せて流す。1投ごとにクモの巣は少なくなって、ミスキャストもあるから10回くらいフライを流してクモの巣はなくなった。そして次の1投でイワナが出た。う〜ん、久々の快感。引き寄せるとそこそこのサイズ。が、その色がいつものイワナではない。なんか黄色いというか・・・。 この谷の源流では、黄金のイワナが釣れるらしい。多分、底石の色の影響だと思う。私はここの源流なんて行ったことない。林道ないし・・。クマ出そうだし・・・。そして私の釣る下流部は、底石は茶色いけど、釣れるイワナは普通だった。でもこれは、黄金のイワナと云ってもよいのでは・・・!! とりあえずは、しつこく流せばなんとかなると学習して、あと2匹釣る。これらは普通のイワナ。 日が陰ったところで堰堤にたどり着いて出渓。何分、ここのもっと下流で夕方にクマを見て以来、ちょっとビビりぎみなのです。 翌11日、土京とヲンボ谷に行ってボウズに終わる。 |
9月18日 土京川 |
朝のんびりしてたら、坪さんと局長さんが来た。どうもお久しぶりです。 コーヒーを馳走してしばし会話。怖い怖〜い石のお話。痛そー。そしてお二方は高鷲へ旅立たれた。 その後私は土京へ飛ぶ。 この奥美濃地方は昨日結構雨が降って、あちこち増水してた。私ゃ増水は嫌いなんで、あまり水の多くない所をと探して、和良方面ならとりあえずはなんとかなる、と見積もった。 で、土京はと言うと、平水。なんか拍子抜けするくらい。予定ではそこそこの増水のはずだったのに・・。 そもそもここで平水時以下では良い釣りしたことないし、8月終りの大雨で益々川が埋まって以来、魚影も益々薄くなった気もするし、・・・、まあ川は楽に歩けるのは良いけれども釣れる気はせん。 まずいつもより下流に入る。が、釣れん。たまに仔アマゴが走るくらい。1時間で挫ける。 それからいつもの上流に行って昼食。アグラ椅子に腰を下ろして、ビール飲んでカップ焼そば食って本読んで・・・、とマイペース。 そして川に降りてすぐにスズメバチにからまれて、3つばかりのポイントを走って逃げて、やっと落ち着いて竿を振る。も、案の定釣れん。時折仔アマゴが絡むだけ前半よりはマシか。良ポイントは沈黙して小ポイントでたまに仔アマゴが絡む、の繰り返し。やっぱりここは、ある程度増水してくれないと釣れない。 そんな中、やっと1匹釣った。5cmのアマゴ。今期最小!! 翌19日、前坂谷へ行く。 現地には10時半に到着。水は多め。最初の50mの藪だらけのとこは無視してジャブジャブ進んでそれから竿を出す。が、すぐにフライを引っ掛けた。もうちょっと進む。そして再び竿を出す。水が多いのでフライを流す所が少ない。歩きにくいし・・。そしてよどみの巻き返しにドライフライが沈んだとこで1匹出た。写真を撮ろうにも川原が無いので無理やりに写真を撮る。 それから暫くして、やっぱりドライフライが沈んだとこでもう1匹出た、が、バレた。 こりゃあウェットですね。フライチェンジ。1投目でツンとくる。が、合わせられん。もうちょっとして魚が反転。すかさず合わせるも途中でバレた。次に掛けたのは穴に潜られて、やっぱりバレた。 たしかにウェットの反応は良いのですが、修行が足らんらしい。 それからなんとか2匹釣って12時半に川を上がる。そして林道を歩いてたらポツポツと雨が・・。車について、まず木の下にアグラ椅子だして雨の上がるのを期待する。ビール飲みたいのをグッと我慢。予定では、昼食後にその下流を釣るのだ。前半でウェットの合わせにそこそこ慣れたので、今度こそ釣れるはず。でも雨の中では釣りたくない。そうなったら移動しなければならんのでビールは飲めん。そんなことを考えてたら、雨がザーザー降りになってきた。 挫けて白鳥に帰って、やっぱり雨が降り続くので、やむなく掛軸店でビールを飲んだ。 |
9月23日 土京川・他 最終釣行 |
今期もこれで終り。名残惜しみながらも必死になって川へ行く。 でも水が多いので、またまた土京で、今日はここには調度良い位の増水で期待して釣るも、またまたボウズに終わる。 今年はここで何回ボウズになったことか・・・。でも何度も来てしまった。きっと、今年の週末は水が多かったからか(ここの上流は、多少の増水でも川原があって歩きやすい)。まあ、のんびりは出来たが。 24日は前坂谷へ行く。 橋のとこで準備してたら上流から釣り人の車がきて「少し上流に入渓者が居る」と教えてくれた。まあいいや、と思って川に入る。そしてゆっくり竿振ってる10分の間に、その橋を2台の釣り人らしき車が通った。 普段この谷ではほとんど釣り人を見ないのに、増水すると、こんなショボイ谷に釣り人が集中する。それから20cmイワナを1匹釣って、ホッとして一服つけようとしたら、煙管がコロリと滑って白泡の中に消えた。クソッ。 それから20分で先行者の車があったので出渓して田茂谷へ飛ぶ。やっぱり水が多いので最上流まで行ったら、やっぱり車があった。そしてもう萎えた。下流の川原でアグラ椅子出して、ビールだして読書にふける。カップカルボナーラ食って読書にふける。最後にウェーダー無しで歩ける区間だけ竿を出してみた。ウェット流すと3回ばかり反応した。 25日は師匠と船長と行く。 初めショボイ谷を目指したけれどやっぱり釣り人が集中してるので、林谷のちょっと中流へ行く。この辺は谷が荒くって、この増水時には私にはキツイ。途中で1mばかりの岩の間を飛んだとき、着地で腰が砕けそうになった。そしてやっぱり、萎えた。あとは恐る恐る進む。 ミミズの師匠は2〜3匹で、ルアーの船長は0匹で(10cm1匹)私はボウズ。 それから昼食で、私の作った餃子を「美味い」と言って食べてくれたのがせめてもの救いか。それがたとえ社交辞令でもよい。 そして場所移動してみんなボウズ。 今回は写真もないよ。 なんか尻切れトンボのような終り方になってしまった。なんか非常にストレスを抱えたままの終り。つまらん。 楽しく終わりたかったのに・・・。 私、2月まで、不貞寝冬眠に入ります。。。。 |